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2024.12.28

TVアニメ『2.5次元の誘惑』より「リリエル 天使学校編 稽古着/リリサ」1/7スケールフィギュアを手掛けた原型師&彩色担当を直撃!!

ポニーキャニオンのフィギュアブランド・PONY CANYON FIGUREから新たな美少女フィギュアが登場した。2024年7月から2クール連続で放送されていたTVアニメ『2.5次元の誘惑』より、「リリエル 天使学校編 稽古着/リリサ」1/7スケールフィギュアが2025年2月17日(月)23:59までの期間、受注販売されている。そこで、本フィギュアを担当した原型師&彩色担当にこだわったポイントや苦労した部分などを直撃!フィギュアはもちろん、作品やキャラクターへの深い愛情が垣間見れたインタビューをお届けする。

■「原型師もリリサと同じファクターを感じる」リアルを彩る世界とは?

――今回リリエル/リリサをフィギュア化するにあたり、どのようなフィギュアを目指そうと思われましたか?

藤沢 原案をご提示頂いた際に、撮影前にリリサがコスプレ姿で身支度を整えているシーンをイメージし、鏡に映りこむ姿や、リリサ自身がコスプレを楽しむ姿勢を表現できたらと思い製作していました。

――最もこだわった部分や、コスプレ姿をフィギュア化する上で工夫された点を教えてください。

藤沢 実際のコスプレイヤーさんの写真を資料に、衣装の製作過程や素材などを参考にさせていただきました。タイトで色っぽさが感じられる衣装ですが、明るくかわいらしい印象にしました。

 

――苦労された部分や大変だった部分はありますか?

藤沢 ファンの方々がどのような仕草や雰囲気を求めているのか、というのは常に模索しています。普段仕事では男性キャラクターを製作させていただく機会が多く、女の子・美少女としての魅力とは何か?ということを念頭に、たくさんのフィギュアを参考にさせていただきました。着衣部分と肌が露出している部分の見え方やキャラクターの視線など、いろいろな角度や視点から楽しんで頂けるよう心がけました。個人的には、背面から見た際の手の表現が好きです。

――他の方が制作されたフィギュアに刺激を受けたり、参考にしたりすることはありますか?

藤沢 もちろん、日々参考資料としてたくさんのフィギュアをお迎えしております。各原型師さまのフェチズムやキャラクターの魅せ方などは、たとえ同じキャラクターを製作してもそれぞれ個性というものは滲み出てくるものなので、良い意味で“盗み・汲み取る”ことの貪欲さは絶やさないように意識しています。

――最後にリリエル/リリサの魅力はなんだと思われますか?

藤沢 リリサは“コスプレの世界に存在する自分が一番好き”という姿勢を持っていると私は考えており、その姿勢が周囲を笑顔にすることに繋がっているのだと思います。原型師もリリサと同じファクターを感じます。自分がまず夢中になれるありのままの世界だからこそ表現はおもしろくなるのだと思います。表現者の作り出すものはフィクションという次元を軽く飛び越えて、リアルを彩ります。フィギュア製作を通して『2.5次元の誘惑』という作品に触れられたことに感謝いたします。ありがとうございました。

 

Profile
藤沢明/エムアイシー
グラフィックデザインを学ぶ中、平面・立体の視線誘導や空間把握などモノの見え方や魅せ方などに興味をもち、趣味でアナログフィギュア製作を始める。2019年頃、原型会社にて製作進行を学び、現在はフリーランスで活動中。

 

■“にごリリ”の彩色を直談判!気合いが入ったこだわりポイント大公開!!

――今回リリエル/リリサをフィギュア化するにあたり、どのようなフィギュアを目指そうと思われましたか?

タケ 造形を引き立てるようなグラデーションや衣装の質感表現、女性らしい柔らかさを感じられるような肌を目指し彩色しました。360度、どこから見ても楽しめるリリエルになったと思います。

――今作で最もこだわった部分を教えてください。

タケ タイツの生地の薄さを感じられるような透け再現、背中の羽やピンク部分のパールコートはいくつか試してベストだと思うものを選びました(太ももや胸の谷間へのシャドーも気合い入っています!)。

 

――彩色する上で苦労した部分や大変だった部分があれば教えてください。

タケ 白い衣装はシャドー塗装を気を付けないと汚れて見えてしまったりするので注意しました。ピンクとの兼ね合いもあるので全体の色味のバランスを確認しながら塗装しました。

――他の方が制作されたフィギュアに刺激を受けたり、参考にしたりすることはありますか?

タケ 商業彩色されている方々はもちろんですが、趣味で制作されている方でも凄腕がゴロゴロいらっしゃるので戦々恐々としています。イベントや展示会にもできる限り参加して情報収集に励んでいます。

――最後にリリエル/リリサの魅力はなんだと思われますか?

タケ 自分の好きな物に全力で向かい合って楽しんでいる姿かと思います。コスプレ衣装作りというクリエイティブな題材に対しても共感できる部分が多く、大好きなキャラクターであり作品です。ストーリーが進むにつれて熱い展開になっていくのが楽しみでした。
個人的な話にはなるのですが、自分はアニメでこの作品を知り、すぐにハマってしまい担当さんに「“にごリリ”の彩色をしたいんですけど仕事ありませんか?」と直談判したところ、今回の彩色を担当することになりました(原作コミックスも最新刊まで読ませていただきました)。今回はこのような機会を与えていただき本当にありがとうございました!

 

Profile
タケ/エムアイシー
主に美少女フィギュアの彩色を中心として活動中。過去にはPONY CANYON FIGUREから発売された『魔都精兵のスレイブ』羽前京香 ランジェリーstyle 1/7スケールフィギュアの彩色も担当。

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